雲のむこう、約束の場所 魅惑のセリフたち
2008年11月21日
- 「あの塔まで行くんだ」
- これは、拓也と作っている飛行機製作を見物に来た佐由理が「ねえ、あの飛行機でどこまで行くの?」という問いかけに対して浩紀が言ったセリフです。拓也とは塔まで行くということは伏せておこうと口裏を合わせていたのですが、憧れの沢渡佐由理の問いかけには無力だったようです。でも拓也君!君には罪はない!男なら誰だってあの瞬間には無力になってしまうものだ。好きな女の子の言葉には不思議な魔力がこもっているものですからね。
- 「ねぶたの鬼みたいだぜ」
- これは、青森の本屋で偶然出くわした佐由理と駅のホームでバイト先のおやじさんについて話しているときのセリフです。え~なんといいましょうか。私は青森出身ですが、人を形容するときにねぶたを用いたことはただの一度としてありません。この場合も私なら「ねぶたの鬼」ではなくただ単に「鬼」と言ったともいます。おそらく地元の人間なら、こっ恥ずかしくてにやけてしまったものと思います。地方を描くというのは細かいところが難しいですね。
- 「佐由理を救うのか、世界を救うのかだ」
- これは、佐由理を目覚めさせるためにベラシーラを飛ばそうと主張する浩紀と衝突した拓也が、去り際に放ったセリフです。親しい友の客観的で冷静な言葉ほど、人を孤独にするものはありません。そしてその言葉が正しければ正しいほど、自分の小ささに嫌気が差してきます。生きていれば何度かこのような経験をするはずです。この衝撃をどのように処理するは人それぞれですが、浩紀の場合は自分がやろうとすることへの絶対的自信が拓也の言葉を振り払ったようです。最後に人を救うの信念ということですな。
- 「あのね、わたし、昨日ね・・こうやって藤沢君と一緒に帰る夢・・見たんだ」
- これは中学時代の回想シーンで、浩紀と佐由理が偶然に乗り合わせた電車が佐由理の降りる駅に着いたときに、佐由理が言ったセリフです。自分の好きな女の子にこんなことを言われてしまったら実際のところどうなってしまうのでしょう。呆然とするだけで終わることができるでしょうか?きっと夜を徹して都合のよい妄想(「めぞん一刻」の五代祐作のように)がめぐって眠れないでしょう。藤沢君は実にうらやましいですな。