めぞん一刻 (2) (小学館文庫)

妄想特急

若者の特権とは一体なんでしょう?

色々考えてみましたが、意外と思いつかないものです。

ですが、やっとの思いでひとつだけ思いつくことができました。

それは・・・

「妄想にふけっても大概の場合許される」ということです。

いい歳こいて妄想にふけっていたら、どうしようもないですからね。

さて、私たちは青春時代をモロに妄想にふけって突っ走った、ある人物を知っています。そいつは、憧れの女性を前に考えうるありとあらゆる妄想を駆け巡らせ、浪人時代、大学時代そして就職浪人時代を超特急で駆け抜けました。

そうです・・・その人物とは・・・五代祐作その人です。

思えば「めぞん一刻」は五代祐作の妄想で彩られていました。私が確認したところ、きちんと描かれている妄想で最初のものは、第三話「勝手に聖夜」に出てきます。早いですね~。

しかしながら、五代祐作よ安心しなさい!妄想特急を走らせているのは君だけじゃない!

私も様々な妄想特急を走らせてきた男だ!

そしてこの文章を読んでいるあなた!あなたもそうではないですか?

「俺は妄想特急なんか走らせたことはない!」と言い張るかもしれませんが、男なんて大体走らせてます。あきらめて認めてしまいましょう。

今のうちにいっぱい妄想特急を走らせておけば、いつかは話の種になる・・・はずです。

なんだかんだで、三鷹さんではなく五代祐作に感情移入してしまうのは、こういう細かな(細かくないかな?)同一性があるからなのだと思います。逆に「こんなだめなヤツのことなんかしらん!」とそっぽ向いてしまう人もいるかもしれませんが、不器用で間が悪い五代祐作にはなんだかんだで親しみを感じてしまいます。

これからも何かしらの妄想にふけるときには五代祐作のことを思い出しましょう。

妄想特急は五代祐作が見せてくれた、若者の数少ない特権なのだから。

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